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「設計者は28人、前代未聞の団地」「中はどうなってるの?」 長野・元五輪選手村を転用《あまりに奇抜な団地「今井ニュータウン」》の"すごい室内"

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西棟を通り南棟へ。8階建ての南棟には共用通路に居住者が集まれる広場がある。2層吹き抜けの半屋外で、明るく見晴らしがいい。ベンチとテーブルが置かれていた。

冬寒い長野。住棟の内部にある広場的空間は貴重だ(写真:筆者撮影)

ここは寒冷地の長野における冬のコミュニティの育成を目指して生まれた「ウィンターガーデン」という空間だ。ほかの一部工区にも作られている。天井のガラスを通して自然光が降り注ぎ、冬は日が当たると暖かそうだ。壁に落書きがあり、人が集まった形跡を見た。

2層吹き抜けの気持ちのいい空間(写真:筆者撮影)

気象庁のデータを見ると、オリンピック開催時の98年2月の長野市の最低気温は−8.5度とある。寒くて家から出たくない日も、住棟内に人が集う場所があれば足が向くかもしれない。

なぜここは美しいのか?「一般的な団地と違うところ」

そんな広場的な空間はほかにもあった。

住棟とトランクルーム棟をつなぐ4層吹き抜けの階段室だ。今井ニュータウンでは、住棟ごとにトランクルームが用意されている。スキー用具や雪かきなどの置き場として重宝されている。

階段室は柱の陰影が美しい(写真:筆者撮影)
階段の幅は広く手すりが設置されている(写真:筆者撮影)

住棟から出て再びまちを歩く。あらためて周囲を見回すと、まちは落ち着きがあり、一定の秩序が保たれているように感じた。それは、車や自転車、ゴミ置き場があまり目に入らないことが関係しているだろう。

住棟と紅葉が美しい(写真:筆者撮影)

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【周囲の風景に調和した造り】

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