一般的な団地は、住棟間のスペースが駐車場になっていて、周辺に自転車置き場やゴミ置き場が点在している。
一方、今井ニュータウンは、敷地の隅に立体駐車場が配置され、敷地内の車の往来は制御されている。移動図書館の車や、福祉車両、宅配専用車の駐車場は決められていた。
駐輪場は土壁や漆喰仕上げのデザインで、周囲の風景に調和した造りだ。ごみ置き場も同様で、ごみが道沿いに置かれていない。さらには電信柱が見えないことにも気づいた。まちは年月を経ても美しいまま運用されている。
住棟間には植栽が植えられ、竣工時の写真と見比べると木々は随分成長した。市営住宅の敷地では、枝払いや伐採をした木もあるという。
環境美化は、入居者が行っている
市営住宅で設備の不具合など現場で対応を行う、長野県住宅供給公社監理員の町田高さんのもとには、ムクドリの苦情が寄せられることも多い。最近は高層階にハヤブサの仲間の「チョウゲンボウ」が2羽よく来ているという。
公営住宅においては、草取りや落ち葉の掃除などの環境美化は、入居者が行うことになっている。筆者が訪れたときも、緑地や花壇の手入れをする人を見かけた。夕方、帰宅する小学生が水路を眺めたり葉っぱを拾ったり、緑道や広場など自然の中で遊ぶ姿もあった。
ニュータウンに立つ市営住宅も年月が経った。
「30年近く経ちますが、きれいな状態を保っていると思います。今後はメンテナンスにどれくらい費用がかけられるかが課題ではないでしょうか。幸いなことに、屋根が山型なので防水面は優位です」(小野寺さん)
一部住棟は、近年外壁改修工事が行われた。市では設備関連について耐用年数に応じて更新していくという。
オリンピック選手村という特殊な歴史を持つ今井ニュータウン。多くの人たちが尽力したまちのデザインは、いまも日常に息づいている。
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