「習慣化」した行動が"自動運転"を始めてしまい…【サブスク】を解約できない人の脳に起きる変化

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A子さんの例に戻りましょう。「朝一番にコップ1杯の常温の水を飲むこと」が習慣になる前と、習慣になったあとでは何が違うのでしょうか。

それは、近年進んでいる習慣化についての研究のなかで明らかになってきています。結論からいうと、習慣になる前と、なったあとでは、脳の活動領域が変わることがわかっています。

具体的にいうと、最初に行動を始めたときは、意思決定や実行制御が関係する領域(前頭葉と海馬)が活動し、繰り返し行うときには、他の神経系の領域(基底核のなかの被殻など)の活動が増えます。

基底核(とくに被殻)は「自動運転システム」のように働き、繰り返しのなかでパターン化された動きを"無意識的に"できるようにします。

そのため、過去に行ったことをルーティンのように繰り返すと、自動的にその行動を行えるようになり、意識的な決断が不要になるのです。

朝、顔を洗ったあと、キッチンに行ってコップ1杯の水を飲むことを始めたときには、(前頭葉や海馬を働かせて)意識的にそれを決断して行動に移す必要があります。

ただ、その意識的な行動をしばらく繰り返していると、顔を洗ったことを合図(条件)に、(被殻などが活動し)あまり意識せずともほぼ自動的にキッチンへ向かい、コップ1杯の水を飲めるようになります。

そのつどその行動をすることを意識して決断する必要がなくなるので、楽に行動できるわけです。これが、習慣化のプロセスです。

「サブスクモデル」における習慣化の重要性

近年はサブスクリプションサービス(サブスク)、Software as a Service(SaaS)、IoT、ユーザー登録型サービスなど、ソフトウェアの領域はもちろん、ハードウェアの領域でも売り切り型でない月額制などでの提供が一般化してきています。

みなさんも消費者という立場で見ると、何かしらの月額制のサービスに入っているのではないでしょうか。

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