「野球も人生も、失敗が勝因になる」栗山英樹がWBCの激闘で感じた、理屈を超えた"縁"の力

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それで、「よし、今回は認めてやる」って言ってもらうために何をしたらいいのか。答えは分からないんですけど、どうしたら運を引き寄せられるかを徹底的に考える中で大事だと思うのは、やっぱり人のために尽くしたり人に喜んでもらったりすることです。

「無私」で勝運をつかんだ

WBC世界一の勝運を呼んだものは、ひと言で言えば「無私」ですね。選手たち全員が自分を捨ててくれた、自分のことよりチームが勝つために何をするかに集中してくれたことだと思います。

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あれだけ能力の高い一流の選手なので当然プライドもある。でも、ずっと試合に使ってあげられない選手もいるわけです。その時に、普通は「俺を使えよ」「なんで出してもらえないんだ」みたいな気持ちが心の中で生まれますよね。

大会の途中から皆がそういう私心を消してくれて、ベンチにいてもとにかくチームが勝つために明るく声を出して盛り上げるとか、誰かが活躍すると心の底から喜んでくれましたし、そういう空気がやっぱりチームを引っ張って前に進めたという実感があります。

全員が自分を捨ててくれてチームのために尽くしたら、勝ちに近づく可能性が高いと考えて、「全員がキャプテンだから、一人ひとりが俺のチームだと思ってやってほしい」と言ったんですけど、いくら言葉で説明しても伝わらないケースがあるじゃないですか。でも、やっぱり選手が自分の心の中にスイッチをポンと入れてくれる瞬間ってあると思います。

栗山 英樹 北海道日本ハムファイターズCBO

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くりやま ひでき / Hideki Kuriyama

1961年、東京都生まれ。東京学芸大学を経て、1984年に内野手としてヤクルト・スワローズに入団。1989年にはゴールデングラブ賞を獲得するなど活躍したが、1990年に怪我や病気が重なり引退。引退後は野球解説者、スポーツジャーナリストに転身した。2011年11月、北海道日本ハムファイターズの監督に就任。翌年、監督1年目でパ・リーグ制覇。2016年には2度目のリーグ制覇、そして日本一に導いた。2021年まで監督を10年務めた後、2022年から日本代表監督に就任。2023年3月のWBCでは、決勝で米国を破り世界一に輝いた。2024年から、ファイターズ最高責任者であるチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)を務める。

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