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2泊3日100万円プランが完売 「男性9割」の世界が激変《将棋イベント》に「女性客」が殺到する理由 「観る将」の凄い実態

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それを静岡県沼津市の棋聖戦で行った時、「遠いと自信のある方、声を出してください」と言うと、「大阪」「徳島」と声が上がるので「では徳島の方で良いですね」と私が言うと、「申し訳ありません。愛媛なのですけど」という声が出て、本は愛媛の女性に渡った。

ところが翌日、東京の『ホテル椿山荘』で行われた名人就位式に行くと、「昨日はありがとうございました」と、その愛媛の女性がいるではないか。

つまり四国から女性が宿泊を重ね、タイトル戦のイベントをはしごしている訳で、「時代も変わったな」と思った次第だった。

特典を辞退したファン

女性のファンでもう一つ、驚いたことがある。

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一番新しいタイトル戦の叡王戦では、『見届け人』という制度で1局に1人、ファンを募集している。

立会人と同じ目線で、前日の盤駒の見分。初手の観戦を始めとして、終局後の感想戦も聞ける。昼間は男女二人の一流棋士が付ききりでお世話をし、質問や話の相手となり、将棋の指導や当日の対局の解説もしてもらえる。

そして直筆の色紙などがもらえるのだが、一番の目玉は、当日指した駒を、平箱(駒40枚が飾れる箱)に両対局者のサイン入りでもらえるというものだ。タイトル戦で使う駒とあって、駒だけでも7〜80万円はするだろう。これにサインが加わると、価値はいかほどになるかは、欲しい人次第である。

この見届け人になる権利の定価が250万円というのだが、ほとんどの対局で埋まってしまう。

しかも令和6(2024)年の藤井聡太叡王対伊藤匠七段戦の第5局では、伊藤が初のタイトルを取るかの一番で、複数の申し込みがあり、抽選となったとのこと。

その日当選した女性は感想戦まで楽しんだ後、駒の贈呈式となった時、「こんな記念の駒はとてもいただけません」と辞退し、勝ってタイトルを獲得した伊藤に差し上げたのだった。言うなれば、記念のホームランボールを取った人が、自分でもらわず打者に返したようなもの。

本人にしてみれば、そこにいられたことが250万円の価値ということで、これなどこれまでの男性ファンでは、あり得ない行為ではないだろうか。

将棋連盟も、東西の新会館建設の不足金を、いろいろなイベントや募金で集めたのだが、当初の目標をはるかに超える金額が集まった。

連盟の募金のお返しは、棋士の直筆扇子や色紙など、棋士が協力すれば品物に困ることはないのだが、お返しで一番人気だったのは、自分の名前を新会館に残す、プレートだったという。

神社への寄付ではよく見かけるが、会館がある限り自分の名前が残ることは、将棋が趣味だった自分自身が本山に残るということで、一番のお返しなのだろう。

これらを見ても、将棋ファンの有様が、昔とかなり違ってきたと思わない訳には行かない、と私は感じたのだった。

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