「ストロベリィキャンディ星のお姫様! のうさぎゆんです! わー!」
JR静岡駅、地下街のお茶屋の前にある広場に元気な声が響き渡る。数人のファンたちの手拍子に合わせて歌い、時折通行人が立ち止まり、また通り過ぎていく。静岡市公認の「まち劇パフォーマー」として定期的に駅地下などでのストリートライブを行っている。
フリフリのお姫様衣装にトレードマークのうさ耳。ストリートではかなり目立つ。オリジナルのアイドル曲を楽しそうに歌い踊る。だが正直、囲む人の数は少ない。それでも笑顔を絶やさず最後までパフォーマンスをやり通す。のうさぎゆん、今ではあまり見ない惑星出身系、永遠の17才というソロアイドルである。それも静岡のローカルアイドル。
改めて彼女はなぜこのような自虐的なポストをしたのだろうか。
ネタに昇華させたネガティブ要素
「今までは正直、(ライブ会場に)人がいないとか、自分の顔や体型のこととか言わないようにしていたんです。応援してくれるファンに失礼だと思って。だから、(自虐ポストも)最初はバズろうとかではなくて本当にただただキツくてその想いをそのままポストしたんです」
「出っ歯だし~」で始まるポストからさかのぼること2カ月前の9月には、「誰も並んでいない 活動歴9年のアイドルの物販 他の子たちには列ができてました。人気無さすぎてここに立ってるのが恥ずかしい…」と物販で人がいない様子を投稿しプチバズりをしていた。
物販はライブアイドルがステージでのパフォーマンスの後などに行う特典会のことだ。そこで暇している状況をポストしたが、このポストが悪い方向にバズり、容姿などに対する誹謗中傷の的となった。
最近ではネタとして他のアイドルからも時折この手のポストが見られるが、彼女はそれを望んだわけでなく、現場での厳しさを紛らわせるためにしたポストだったのだ。


















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