【子育ての悩み】「うちの子はタンポポ、お隣はヒマワリ」でいい!"平均的なわが子"に落ち込む親を解放する自然界の法則

✎ 1〜 ✎ 278 ✎ 279 ✎ 280 ✎ 281
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
異なる特性を持っているタンポポとヒマワリ。どちらが優れているということはありません(写真:YUMIK/PIXTA)
【相談】
小3の娘のことで悩んでいます。勉強も運動も平均的で、特別に得意なものがありません。同じ学年の子がテストで満点をとったりスポーツで活躍しているのを見ると、つい娘にも「もっと頑張ってほしい」と期待してしまいますが、思うように伸びず落ち込む自分がいます。私は娘の何を見て子育てすればいいのでしょうか。
(仮名:ちかさん)

ちかさんの「お子さんの何を見て子育てをすればいいか?」という質問に回答する前に、次の言葉からお話を始めたいと思います。

「タンポポの花が咲くのに、ヒマワリを期待し続け、咲かないとがっかりする」

この言葉は、筆者が子育て相談を受ける際に度々お話をしている言葉です。この一文を読んで、どのようにお感じになるでしょうか? 私たちは日々の子育ての中で、知らず知らずのうちにこの「タンポポにヒマワリを期待する」という間違いを犯してしまっているかもしれません。

タンポポとヒマワリは、特性は違えどどちらも美しい

タンポポとヒマワリ。どちらも美しい花ですが、まったく異なる特性を持っています。ですから育て方も異なります。タンポポは小さくとも強い生命力を持ち、どんな環境でも花を咲かせる逞しさがあります。

一方、ヒマワリは大きく堂々とした姿で太陽に向かって伸びる、華やかな存在です。どちらが優れているということはありません。それぞれに独自の価値と美しさがあるのです。

次ページ同質化を是とした教育の問題
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事