【子育ての悩み】「うちの子はタンポポ、お隣はヒマワリ」でいい!"平均的なわが子"に落ち込む親を解放する自然界の法則

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もし親が「なぜあなたは“ヒマワリ”じゃないのか」と言い続ければ、子どもは違和感を持ちながら成長することになります。それがエスカレートすると、子どもは「癇癪」という形で「違うことを」発信することもあります。

しかし、「あなたはタンポポとして素晴らしい」と認められれば、子どもは自分に自信を持ち、力強く生きていけるのです。

親のまなざし1つで、子どもの人生の方向は大きく変わります。これは教育現場で数万人の子どもを見てきて、確信している事実です。

親自身も不安や焦りから解放される

実は、「タンポポにヒマワリを期待しない」という姿勢は親自身をも楽にします。

「もっと頑張らせなければ」

「まだ足りない」

「これでは将来困る」

そんな不安や焦りから解放され、「うちの子はこの子なりにちゃんと咲いている」と思えるようになります。その瞬間、親の表情は柔らぎ、子どもとの関係もより穏やかになります。

つまり、この考え方は子どもを救うだけでなく、親を救う考え方でもあるのです。

タンポポにヒマワリを期待するのではなく、タンポポの美しさを認め、同時にヒマワリの素晴らしさも愛でる。これが子育ての本質です。

私たちの子どもたちは、それぞれが特別な固有の種を持って生まれてきています。その種がどんな花を咲かせるのかは、私たちが決めることではありません。しかし、その花が最も美しく咲くことができるよう、愛情と理解をもって支えることは私たちにできることです。

すべての子どもが、自分らしい花を咲かせられる世界。それは、子どもを育てる立場にある人が子どものDNA(長所)を理解し、受け入れることから始まるのです。

子どもたちは、今日もその子らしい花を咲かせる準備をしています。その美しさに気づき、認め、支えることができれば、きっと素晴らしい花を見ることができるでしょう。

タンポポもヒマワリも、そしてちかさんのお子さんも、みんな美しい花なのです。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4500人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、カフェスタイル勉強会Mama Cafe(累計1万3千人のママさん参加)、執筆、講演を精力的に行う。教育学修士(東京大学)。著書に『子ども手帳』『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』『子どもを育てる7つの原則』など国内30冊、海外13冊。音声配信Voicyでは「子育てランキング1位」の人気パーソナリティを務めている。

講演、執筆相談はこちらから。

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