実現なら「GOT」や「ハリポタ」など名作も手中に…?Netflixが《ワーナー・ブラザース巨額買収》で得る果実。「エンタメ勢力図」はどう塗り替わるか
Netflixがこのままワーナー・ブラザースやHBOを束ねたスタジオ部門を手に入れたとすれば、影響は制作現場から映画館の興業まで広がります。
まず映画館のラインナップは、DCユニバースやハリー・ポッター級の大型IPをNetflixが直接握ることで、大きく変わる可能性があります。とくに北米では、マーベルとスター・ウォーズを持つディズニーに加え、DCやHBO作品を擁するNetflixが“二大供給源”となる未来すら見えています。
その結果、中規模映画の居場所はさらに狭まりかねません。世界同時展開できる大型フランチャイズや既存IPの派生作品が優先され、オリジナル作品は後回しになりやすいためです。世界的ヒットとなった『バービー』のような超大作に観客が集中する現象が、今回の巨大化によってもう一段強まってしまうかもしれません。
クリエイターには追い風?
一方で、独立系クリエイターにとっては新しい扉が開く可能性もあります。
大型IPを多方向に展開するNetflixは、実写、アニメ、ミニシリーズ、ローカル版など多様な制作ラインを必要としています。これまでも外部クリエイターを数多く起用してきたように、独立系スタジオが担える領域はむしろ広がっていくはずです。
また、巨大IPが強くなるほど、逆に作家性の強い作品の価値が上がります。A24やNEONのように、作家性の強い作品で存在感を高める独立系スタジオが伸びているのも、同じ構造です。巨大IPが埋めきれないニッチな領域は、独立系クリエイターがもっとも輝く場所でもあります。
さらに、Netflixの巨大化は裏を返せば、世界同時配信の入り口がさらに太くなることでもあります。小規模作品でも「当たる時は世界で当たる」可能性が広がり、インド映画や韓国ドラマが証明したように、国を超えて作品が跳ねる瞬間はこれからも起こり得ます。
取材現場でも「大きな再編が起きる」という声は何度も耳にしてきましたが、今回の買収劇は、その予測が一段現実に近づいたことを示しています。日本市場にも遅れてその波が届くでしょう。
冒頭の「Net Bros」のような名称が語られること自体、制作と流通が再び組み替わる地殻変動を象徴していると言えます。そうした未来が、すでに当たり前の現実として受け入れられはじめていることを静かに物語っています。
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