「なぜ?」を繰り返すのは"ウザい"だけ・・・部下が心を閉ざす"尋問型"1on1から脱却する方法
それを理解せずに、「なぜ?」を繰り返してしまっては、部下からすれば余計に心を閉ざすことでしょう。製造業では「なぜなぜ分析(5 Whys)」が品質改善の基本ですが、これを「人間」に向けてはいけないのです。
製造ラインで機械が故障した場合は、必ずどこかに原因があり、その不具合を改善すれば直ります。ですから、原因追及するために不具合を発見するために、なぜ?を繰り返していくことが基本になります。
しかし、人に対して「なぜ失敗した?」「なぜできない?」と5回繰り返すと、相手は人格を否定されたように感じ、心が折れてしまいます。
人間には、自分でさえ説明のつかない感情や意思決定をするものです。それは、人に言えない悩みや幼少期の辛い体験が作用することもあるのです。
では、人には言えずに封印してきた記憶を「この人には、話してもいいかな」と思ってもらえるにはどうすればいいのでしょうか。
質問のテクニックよりも「関係性」がすべて
結論から申し上げますと、部下との関係性がすべてです。
「この人には弱みをさらしても大丈夫だし、否定されない。私のことを大切にしてくれている」と思っていれば、言いやすくなるものです。「実は、こんなことがあって……」と、打ち明けてくれるかもしれません。
そんな、打ち明け話ができるかどうかは、関係性があるかないかで決まります。
上司の方から、部下に対して気を遣うあまり「何を聞いてよくて、何を聞いてはいけないのか?」という質問を受けることがありますが、「NGな質問」があるわけではなく、「NGな質問にしてしまう関係性」があるだけです。



















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