「なぜ?」を繰り返すのは"ウザい"だけ・・・部下が心を閉ざす"尋問型"1on1から脱却する方法
関係性が悪い場合は、「明日何するの?」と聞くだけで、「サボっていないか監視されているのか?」「転職活動を疑われているのか?」と裏読みされ、疑心暗鬼となって否定的に受け取られてしまうこともあるでしょう。
関係性が良い場合、信頼関係があれば、多少きつい質問や「なぜ?」と聞いても、「自分のために聞いてくれている」と肯定的に受け取ることができるものです。
「どうしたい?」と聞く前にやるべきこと
1on1ミーティングで必要な傾聴や質問のスキルを磨く前に必要なことがあります。
それは、これまでお伝えしてきたように関係性の構築が第一です。
次に必要なこと、それが共通目的となるべき「理念」や「ビジョン」の共有になります。
「私たちは何のために働いているのか?」という大義名分が揃っていないと、各自が思い思いの行動をすることになります。まずは、向かうべき方向性として理念があるべきです。
朝礼やミーティングなど、日常のコミュニケーションの中で「うちはこういう世界を作りたい」「お客様にこうなってほしい」という想いを語り続けていれば、部下はそこを基準に考えることができます。
何より、仕事が多少忙しくても自分の仕事が世のため人のためになっているという感覚が実感できれば踏ん張りが利くものです。
ですから、部下に「どうしたい?」と聞く前に「自分はどうしたいのか?」を語ってほしいと思います。
自分の想いを自分の言葉で語れる人を私は「シェアリングリーダー」と呼んでいますが、1on1ミーティングのときにも自分の想いを部下や同僚と分かち合ってほしいと思います。



















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