「なぜ?」を繰り返すのは"ウザい"だけ・・・部下が心を閉ざす"尋問型"1on1から脱却する方法

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こうしたシェアリングができるかどうかは、新しい時代のリーダーに求められている自分の想い(あり方)を伝え良い影響力を持つために必須のスキルとも言えます。生成系AIが進化すればするほど管理型で機能的なアプローチは不要になります。

想いを分かち合うこともなく、突然「君はどうしたい?」と聞くのは、蓋をした井戸から水を汲み上げようとするようなものです。普段から蓋を開放(理念共有)しておけば、アイデアは自然と湧き出します。

リーダーが伝えるべき「両輪のメッセージ」とは?

1on1ミーティングで意識してほしいのは、「進むべき方向性(理念・戦略)」と「人間の関係性(信頼・チームワーク)」となります。

どちらも会社の両輪ともいえるもので、どちらが欠けてもチームは動いていきません。

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会社を列車に例えれば、進むべき道(レール)が敷かれていても、関係性という熱量(エンジン)がなければ動かないのです。

ぜひ、1on1ミーティングは、仕事の業務連絡やホウレンソウの場ではなく、方向性と関係性を整える時間として位置付けてほしいと思います。きっと、1on1ミーティングの質がどんどん高まっていくことと思います。

最後に、1on1ミーティングのゴールをお伝えします。

それは、部下から会社の定期的な1on1ミーティングではないタイミングで「〇〇さんと話したいので、ぜひ1on1ミーティングの時間を取ってください!」と笑顔でお願いされるようになることです。こういった理想的な状態を目指してみてはいかがでしょうか。

加藤 芳久 株式会社ファイブベイ取締役副社長、組織変革コンサルタント

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かとう よしひさ / Yoshihisa Kato

大学卒業後、大手旅行会社、コンサルティング会社を経て、2016年に株式会社加藤経営を設立。日本ハム、三井ホームなどの大手企業を中心に、これまで200社以上に対して人財育成の体系化・組織風土変革を支援。台湾、シンガポールなど海外にも活躍の場を広げている。 2022年には、株式会社ファイブベイ(FiveVai)設立、取締役副社長兼CHO(チーフハピネスオフィサー)に就任。

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