互いの【距離感】がうまく取れずに悩む夫婦も…「さみしがり」と「ソロ好き」が上手に付き合うコツ
そして、その後の人生で、社会的なストレスに対して、どのように反応する大人に成長するのかが決まると指摘されています。
それをあきらかにしたのが、イギリスの精神科医であるジョン・ボウルビィやアメリカの発達心理学者であるメアリー・エインスワースらによって提唱された、「愛着理論」です。
ひとりでいることへのストレス耐性ができあがるのも、1歳半までのこの時期だとされます。仮に、孤独でいるときのストレスの感じ方をA、集団でいるときのストレスの感じ方をBとします。
A 孤独がストレス
B 集団がストレス
ここでは、孤独を嫌う人はストレスAのほうが大きく、集団でいることを嫌う人はストレスBのほうが大きいとされます。
どちらのストレスが大きいかは、オキシトシンの作用によるものと考えられており、オキシトシンのレセプターが形成される生後6カ月〜1歳半がとても大事な時期になるということです。
90%の確率で生涯変わらない「4つのタイプ」
ボウルビィが満1歳児で実験したところ、いくつかのタイプにわかれることがわかりました。
①母親と引き離しても泣かず、母親に再会しても母親に対して無関心な「回避型」。脳科学的にはオキシトシンのレセプターの密度が低く、他人への関心が薄いとされる、孤独を好むストレスBのタイプ。
②母親と離されると泣き、再会するとホッとして母親に抱きつく「安定型」。約60%の人がこのタイプとされる。
③母親と離されると激しく泣いて混乱し、再会してもなお激しく泣いて「どうしていなくなったんだ!」と訴える「不安型」。ストレスAのほうを強く感じるタイプとされる。このタイプは常に誰かを必要とし、相手の愛を確かめようとしたり、裏切りを許さなかったりする。
④回避型と不安型を行ったり来たりする「混乱型」。
生後6カ月〜1歳半のレセプターの密度で決まったタイプは、90%の確率で生涯変わらないといわれます。ということは、逆に考えると、残りの10%は変えられるということを意味します。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら