まず、せいろ蒸しの加熱のメカニズムから解説していきます。
食材を蒸すと、底部の鍋から上がってきた熱い水蒸気が食材に触れます。水蒸気は食材によって冷やされるので、水滴に変わりますが、このとき、食品に熱が伝わるのです。
食材の表面に付着した水分は下に落ち、再び加熱され、また水蒸気となって食材に熱を与え続けます。これが「蒸す」という調理法の原理で、結果として食材の表面は沸点に近い温度で加熱されます。また、蒸し器の中は湿度があるため、食材が乾燥してしまうことも防げます。
沸点に近い温度まで加熱するので、加熱温度は「ゆでる」と同じ。したがって、食材に火を通すための調理時間は大きく変わりませんが、「ゆでるより食材の成分が水に溶けづらい」という特徴があります。そのため、水溶性である糖分を持ち味とする野菜であれば甘みが残り、同じく水溶性であるうま味物質も食材に残りやすい、というわけです。
せいろ蒸しのデメリットを回避するワザ
また、蒸す調理は「油が落ちづらい」という特徴もあります。
肉や魚に含まれる脂肪分は、温度が高いほど流動性が増し、流れ落ちます。肉の脂肪が気になるという方は油を使って焼いたほうがヘルシーですが、肉から脂肪分が流れ落ちない=ジューシーということですし、魚はふっくらと仕上がります。食材の味わいを内側にとどめる点に、蒸すという調理法の本質があるのです。
木製のせいろに豚肉や魚肉を直接入れると臭いがつくリスクがあり、金属製の蒸し器の場合はくっついてしまうリスクがあるので、野菜やキッチンペーパーを敷くのが基本です。
今回は、ざく切りにしたキャベツ、ブロッコリー、しめじを使いましたが、ほうれん草のようなアクが強い野菜を除き、あらゆる野菜を使うことができます。キャベツはざく切り、きのこは水っぽくなりやすいので大きめに、ブロッコリーは房に分け、せいろに並べます。



















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