中国の水産物「輸入停止」よりもヤバい資源の実態…1つの国に輸出入で過度に依存してはいけない

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また次のグラフをご覧ください。一方で、中国の水産物輸入金額は伸び続けており、ロシアも含め主要国の水産物貿易額は全体として拡大しています。これが現実であり、中国による日本産水産物の輸入停止は、日中双方にとってマクロには致命的な打撃とはなっていません。

(出所)UNCTADのデータを基にGLOBAL NOTE作成

 

(出所)水産白書

世界全体の水産物の輸出入グラフをご覧ください。右肩上がりに増加している活発な状況が一目瞭然です。中国やロシアはそれぞれ重要な位置を占めているものの、世界全体から見ればシェアを独占あるいは寡占しているわけではありません。ある国が輸入をストップしても、他の国々がその分を吸収していく――そういう構図になっているのです。

世界人口の増加などを背景に、今後も水産物の需要は確実に増加していきます。世界的に見れば、水産業は成長産業なのです。

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