「AI時代の勝者は誰か?」AI活用を学んで意味がある人、意味がない人の決定的違い
AI導入で業務時間を削減できたとしても、空いた時間を「成果が出る仕事(売上を作る仕事)」に転換できなければ、企業の利益は増えません。むしろAIツールの導入コストがかさみ、全体で見れば赤字になることさえあります。
なぜ、AIを使っても事業成果が出ないのか。それは、多くの人が最新の「アプリ(AIツール)」の使い方は学ぼうとしても、それを動かすための土台となる「基礎力」がアップデートされていない、あるいは欠落していることに気づいていないからです。
このビジネス基礎力が身に付いている人は、AIを高度に活用して成果を何倍にも増幅させます。一方で、基礎力のない人は、最新のAIツールを渡されても使いこなせず、成果を出せません。
その結果、基礎力の優劣によって、個人の生産性と成果にはとてつもない差が開いていきます。AIは万人の味方ではなく、残酷なまでの「格差拡大装置」だということを、私たちは強く認識する必要があります。
では、AI時代に不可欠なビジネスの基礎力とは何か。それは「顧客思考」と、それを支える「泥臭いマインドセット」です。
AIを生かすも殺すも「顧客思考」次第
なぜ、AI時代に「顧客思考」が基礎力の核となるのでしょうか。
ビジネスの本質は、顧客に価値を提供し、その対価として売上を得ることです。したがって、仕事の目的は常に「どんな顧客に、どのような価値を届けるのか」という問いから始まります。
生成AIは、文章作成、データ分析、コード生成といった「中間プロセス」を圧倒的な速度で処理してくれます。
しかし、AIには決定的な弱点があります。それは、「顧客を定義し、仕事の目的を定めることができない」という点です。
AI:わかりました。そのための資料作成とデータ分析をやっておきます(手段の実行)
このように、「誰を喜ばせるか」を決め、指示を出すのは人間の役割です。



















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