目黒蓮も出演へ!ディズニー《「SHOGUN 将軍」シーズン2》に透ける"覇権掌握への成算" 独自コンテンツ制作でディズニーはNetflixに勝てるか?

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香港ディズニーランド
2026年に向けた新作イベントが11月13日に香港ディズニーランドリゾートで開催された© 2025 Disney and its related entities

一方、韓国オリジナルはアクションからウェブトゥーン原作までジャンルの幅が広く、韓国ドラマの層の厚さが改めて示されました。

「愛の不時着」主演で知られるヒョンビンが出演し、日本と韓国を舞台にした追跡劇「メイド・イン・コリア」や、日本から岡田将生が参加する「殺し屋たちの店」シーズン2など、スケールと完成度を重視した作品が目立ちます。

韓国作品は中南米を含む海外での視聴者層がさらに伸びているとのこと。アジアの中でも“最も実績が読みやすい領域“として、ディズニーのローカル戦略の中核に位置づけられていると感じます。

全世界のオリジナル作品戦略を統括する、ディズニー・テレビジョン・スタジオ&グローバル・オリジナル・テレビ・ストラテジー、ディズニー・エンターテイメント プレジデントのエリック・シュライヤーは、アジア太平洋地域発のコンテンツが「ローカル市場の補完ではなく、世界戦略の不可欠な要素である」とプレゼンテーション壇上で強調していました。

今回発表されたラインナップを見る限り、ディズニーのアジア戦略はまず “成熟した韓国”と “国際的需要を持つ日本アニメ”という2層構造を打ち出していますが、実はこれに日本実写を加えていく狙いもあるのです。

真田広之の忍耐力に脱帽

実際、エグゼクティブ陣は「日本実写には伸びしろがある」と口をそろえていました。とはいえ、勝てるストーリーテリングを量産し、ローカル戦略を成功させているNetflixでさえ、日本発オリジナルの世界的ヒットは韓国作品ほど多くありません。

日本の実写は、国内では成立している物語のつくり方をそのまま海外に持ち出すと、視聴者との“距離”が生まれてしまうことがあります。いわば、文化や表現をどう“世界向けに翻訳するか”という壁が依然として立ちはだかっているのです。

そんななか、日本実写の可能性を引き上げていく答えのヒントが『SHOGUN』にあるのではないでしょうか。ハリウッド製作でありながら、日本の所作や台詞の呼吸までを “世界基準の物語”として仕上げた作品でした。その背景には、真田広之の存在があります。

真田広之
エグゼクティブ・プロデューサーに「頭が下がるほどの忍耐力を持つ」と言わしめた主演の真田広之© 2025 Disney and its related entities
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