目黒蓮も出演へ!ディズニー《「SHOGUN 将軍」シーズン2》に透ける"覇権掌握への成算" 独自コンテンツ制作でディズニーはNetflixに勝てるか?
物語の方向性については、ショーランナーのジャスティン・マークスがイベントの場で補足をしていました。続編までどうしても制作期間が空くため、「シーズン2を“前作の5分後”から始めるのは、現代の視聴環境ではむしろ不自然だ」という認識があったといいます。
視聴者が前作から数年ぶりに戻ってきてもスムーズに物語へ戻れるよう、あえて10年の時間差を置いた狙いがあります。そのうえでシーズン2は、2つの軸から構成されるそうです。1つは壮大で予測のつかない恋愛劇、もう1つは大規模な戦とその余波を描くパートです。
製作チームは、前作以上のスケールと緊張感を持つ物語に挑む姿勢を明確にしています。
新作群は日韓で明確な“役割分担”
『SHOGUN 将軍』以外にも、日本発、韓国発の新作群がまとめて発表され、それぞれの得意領域を前面に出している点が印象的でした。日本は“アニメとゲームIP”、韓国は“幅と華のある実写ドラマ”という具合に、アジア内での役割分担がはっきりと見えてきます。
日本の目玉の1つが、全世界ヒットゲーム「DEATH STRANDING」をアニメ化する「DEATH STRANDING ISOLATIONS(仮)」です。原作ゲームを手がけた小島秀夫監督の世界観を、E&H productionの佐野誉幸監督が新たな物語として構築する企画で、ディズニーがゲームIPを国際市場でどう活かすか、その手腕が問われる作品になります。
アニメ作品ではこのほか、「東京リベンジャーズ」三天戦争編や「キャッツ♥アイ」後編、「メダリスト」第2期など、既存ファン層を軸にしたラインナップが並びました。
ディズニーによると、ディズニープラスとアメリカHuluで配信されている主要なアニメ作品の視聴時間の約60%は、アジア以外からだといいます。アメリカや欧州、さらにはブラジルやメキシコでも視聴が伸び、アニメはアジア戦略において「確実に成果の出るジャンル」として据えられていると思います。
実写・バラエティでは、チ・チャンウクと今田美桜が共演する新作ロマンティックコメディ「メリーベリーラブ(仮)」、Travis JapanのLA旅を追うドキュメンタリー「Travis Japan Summer Vacation!! ―7人のアメリカ旅―」、そして千鳥・大悟よる日本発バラエティ「DAIGO Project(仮)」も発表されました。日本での話題性と海外向けのチャレンジ企画が混在し、ディズニーが日本発でどこまで広がりを作れるかを探っている印象です。



















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