血圧対策の「新定説」として注目度が急上昇…【高血圧】の人が今すぐ意識すべき"ナトカリ比"とは?

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血圧対策の新定説「ナトカリ比」について解説します(写真:SuperOhMo/PIXTA)
高血圧の人のほとんどは「血圧対策=減塩」だと思い込みがちですが、高血圧専門医の渡辺尚彦氏によれば、最新の研究から、そんな従来の常識を覆す血圧対策の「新定説」が注目を集めているそうです。
「ナトリウムの引き算の健康法」とも言える減塩法だけにとらわれない、いわば「カリウムの足し算が加わる健康法」とも言える画期的な血圧対策法とは……。渡辺氏の著書『血圧を下げるのに減塩はいらない!  ナトカリ比であなたの血圧は下がる』から一部を抜粋・編集する形で解説します。

欠かすことのできない「ナトリウム」と「カリウム」

私たちの体を構成する細胞や、体の中を流れている血液は、じつに緻密な電解質のバランスのうえに成り立っています。そのバランスを支える中心的な存在が、「ナトリウム」と「カリウム」という2つのミネラル成分です。

どちらも人間が生きていくうえで欠かすことのできない電解質であり、ナトリウムはおもに細胞の外の体液に、カリウムはおもに細胞の内側に存在します。ちなみに、細胞の内側に存在するカリウムは、体内に存在するカリウムの約98%を占めています。

ナトリウムとカリウムは相互に作用して、体の水分バランス、浸透圧、筋肉や神経のはたらきを調整する役割を担っています。また、体液のpH調節もしています。

ナトリウムには、体内の水分を保持する重要な役割があります。そういった観点から、とくに塩分の多い食事には注意しなければなりません。

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