血圧対策の「新定説」として注目度が急上昇…【高血圧】の人が今すぐ意識すべき"ナトカリ比"とは?
従来の減塩法が「ナトリウムの引き算の健康法」であったとすれば、このナトカリ比を意識する方法は、さらに「カリウムの足し算が加わる健康法」といえます。
ここで少し身の上話をしますと、私の家内が知らず知らずのうちにナトカリ比を意識して身につけていた方法があります。
家内はおせんべいが好きで、それこそ1袋をペロリと食べてしまうのですが、顔や手足がむくんでパンパンになり、指輪が抜けなくなって困っていたことがありました。しかし、大好きなりんごを1個食べたところ、顔や手足のむくみが取れて、指輪も簡単に外すことができたのです。
これは私の家内が見つけた薬を飲まずにむくみを取る方法です。まさにこのナトカリ比を意識して塩分を少なくする方法――「カリウムの足し算が加わる健康法」そのものでした。
みなさんも指輪が抜けなくなったり、顔や手足がむくんでなにか困ることがあったりする場合は、ぜひ、りんごを1個食べてみてください。驚きの効果が得られるかもしれません。
ナトカリ比を知ることが新しい降圧法の1丁目1番地
正確にナトカリ比を調べるためには、尿中のナトリウムとカリウムの割合を調べます。なぜ尿で調べるのかというと、体がどのような栄養バランスを受け取り、それをどう処理しているかが、最も反映されやすいからです。
食事で摂ったナトリウムは血液中に取り込まれ、余ったぶんは腎臓を通って尿として排泄されます。一方、カリウムも同じように吸収されたあと、不要なぶんは尿として出ていきます。
その結果、尿中のナトリウムとカリウムの割合は、その人が普段どんな食事をしているかをかなり正確に映し出します。
実際に、正確なナトカリ比を測定するためには、外来受診時に1回採尿するか、24時間で排泄した尿をペットボトルにためて、その一部の尿に含まれるナトリウムとカリウムの量を測定しなければなりません。
あるいは、より簡単な方法として、自宅でナトカリ計を用いてナトカリ比を測定する方法もあります。
ナトリウムもカリウムも食べ物や飲み物から摂取しているため、尿を測定すれば、摂取した飲食物のナトカリ比はどれくらいなのか――そのおおよその量がわかります。



















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