周到に準備しておいたはずが…事前に仕込んだ「雑談のネタ」が【不発に終わってしまう人】の盲点
雑談が苦手な人ほど、「何か話さなければ」というプレッシャーと、沈黙への恐怖を強く感じています。そのため、つい次に話すことを考えながら相手の言葉を受け止める。結果、相手の話を聞き逃してしまうのです。
しかも、準備をしっかりしてきた人ほど「この話をしたい!」という思いが強くなり、相手の反応を無視して自分の都合で話してしまいがちです。
相手の言葉をまずは受け止め、投げ返すのはそれから
たとえばビジネスシーンでよくあるのが、事前に相手のHPやSNSを調べて雑談のネタを仕込んでおいたケースです。
私は兵庫県の西宮市出身なのですが、それをあなたが事前に調べて知っていたとしましょう。
雑談がはじまると、「この話をどこで入れようか」と気を取られて、上の空になってしまう。そして、ようやくタイミングが来たと感じて「西宮に行ったことあるんですよ!」と切り出す。
ところが、返ってきた反応が「そうなんですね……」と微妙なものだったら、話がそれ以上広がらず、不発に終わってしまう。
こういうこと、実際によくあるのではないでしょうか。これは、たとえるなら「片手にバット、もう片手にミットをはめている」ようなものです。
本当はキャッチボールをしたいはずなのに、打ち返すチャンスを狙って構えてしまう。上手く打ち返せたと思ったら、相手には捕れない球になってしまっている。
その結果、思ったような相手の反応を得られず、また沈黙……。こうして負のスパイラルに陥ってしまうのです。
大事なのは、両手にミットをはめて、まずは相手のボールを全力で受け止めること。そのあとでミットを外して、自分の言葉としてボールを投げ返す。それくらいの感覚で十分なのです。
だからこそ、反応に集中することが大切です。相手の言葉をまずは受け止め、それから返すことに意識を向ける。そうすれば、相手の話をしっかり聞けるようになります。結果的に、それが雑談をスムーズに進める大きな力につながるのです。



















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