周到に準備しておいたはずが…事前に仕込んだ「雑談のネタ」が【不発に終わってしまう人】の盲点

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

考えてみれば、なんだってそうですよね。準備もせずにスポーツの試合に出れば、結果が出ないのは当たり前。雑談もそれと同じです。いきなり上手く話そうとするのではなく、まずは自分の「整え方」を知っておくことが大切なんです。

そのために必要なのが、「自分だけの仕組み」を作ること。ここでいう仕組みとは、「雑談をラクにする仕組み」です。

「え、仕組みって何? ちゃんと話すネタを用意しておくってこと?」

そう思った方もいるかもしれません。はい、それもたしかにひとつの方法です。けれど、それ以上に大切なのは、会話の中で「ラクに反応を生み出せること」だと考えています。この反応こそが、雑談の流れを作る心臓部なんです。

とはいえ、「ラクに反応」と言われても、ピンとこないですよね。「ますますわからないよ!」と思ったかもしれません。では、こんな経験はありませんか?

●「こんなこと言ったら、嫌われるかな」と相手の反応を考えすぎてしまう

●そもそもどんな話をしたらいいか、頭に何も浮かばない

●アドリブがきかず、相手の話にどう返すのが正解かわからない

これはつまり、目の前で起きたことに対して、あなたの頭がパッと反応できていない状態なんです。

でも安心してください。雑談というのは、プレゼンや商談のように説得力を持たせる必要はまったくありません。大事なのはただひとつ、「反応できるかどうか」。それだけです。雑談は、いわばウォーミングアップのようなもの。完璧な答えを出す必要はなく、その場を少し温められれば十分なんです。

では、その「反応」をどうすればスムーズに生み出せるようになるのか。実は、ここに大げさなテクニックはいりません。ここでカギを握るのが、「返事」です。

実は、雑談の9割は「返事」でできている

実は、雑談の9割は返事でできています。返事が自然に出るようになると、不思議と雑談そのものも上手くなるんです。

たとえば、誰かが「お腹がすきましたね」と言ったとします。そこであなたが「そうですね。せっかくだからランチにしましょうか。何を食べましょうか?」と返す。

次ページさらに相手はどう返す?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事