周到に準備しておいたはずが…事前に仕込んだ「雑談のネタ」が【不発に終わってしまう人】の盲点

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

さらに相手が「お好きなジャンルはありますか?」とつなげる。そこに「和食はどうでしょう? この辺りに和食屋さんってありましたっけ?」と返す……。

こうして見ると、最初の「お腹がすきましたね」以外は、全部「返事」なんですよね。そう考えると、雑談の正体がちょっと見えてきませんか?

前の言葉に反応して返す。その積み重ねだけで、会話は続いていきます。つまり、雑談とは「反応の連続」なんです。この反応が途切れると会話は止まり、沈黙が訪れる。

でも、自分から反応を止めずに、さらに相手の反応を促すことができれば……会話は不思議なほど続いていきます。

大事なのは次の2つ。

1.自分からの反応を止めないこと。

2.相手の反応を促すこと。

この「反応作り」が無意識にスッとできるようになることが、雑談をラクにする最大のカギなのです。反応が自然に口から出てくるようになったら……あなたの雑談は、驚くほどラクになるはずです。

雑談は「今を感じる」ほうが上手くいく

反応を意識することには、実は大きなメリットがあります。それは、相手の話をしっかり聞けるようになり、結果として雑談が自然と続くようになることです。

先ほど「話すネタを考えたり、準備をすることも大事なの?」という話をしました。もちろん、こうした準備も大切です。ただし、こうした準備に力を入れる人ほど、あるワナに陥りやすいのです。

それは「会話をしている最中に、相手の話をちゃんと聞けていない」ということです。

「いやいや、そんなことはない。雑談をするには相手の話を聞かなきゃいけないのだから、ちゃんと聞いているはずだ」と思うかもしれません。

正確に言うと、「話半分で聞いてしまう」かもしれないということです。というのは、相手の話を上の空で聞きながら、「次は何を話そうか」「これを言わなきゃ」と考えてしまうから。むしろ、その状態のほうが多いのではないでしょうか。

次ページ雑談が苦手な人が感じるプレッシャー
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事