「ただ寝るだけ」ではダメ?体力がない人に必要な休み方。精神科医が見極める「心と体の疲労サイン」

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体力がない人の仕事の戦略
疲労には「体の疲れ」と「心の疲れ」の2つのタイプがあります(写真:Luce/PIXTA)
「いつも疲れている」「体調を崩しやすい」「ムリがきかない」。近年、こうした体調不安を訴えるビジネスパーソンが増えています。
体力不足や体調不安は、パフォーマンスに大きく影響します。体力がないと注意力が散漫になって、仕事の凡ミスが増えます。体調に不安があると、粘り強くタスクに取り組めないだけでなく、疲労が蓄積しやすくなります。
体力のない人は、どのように仕事と向き合っていけばいいのか?
限りある自分のエネルギーを賢く配分して、体力のない人や体の弱い人が効率よく働く秘訣について、精神科医の和田秀樹氏の新刊『体力がない人の仕事の戦略』をもとに、3回にわたりお伝えします。

「体」と「心」の疲れを分ける

多忙なビジネスパーソンであれば、「休日にゆっくり寝たはずなのに、月曜の朝から疲れている」という経験を何度もしていると思います。体力に自信がない人は、その原因を自分の体力不足と考えがちですが、必ずしもそれが正解とは限りません。

なぜならば、疲労には「体の疲れ」と「心の疲れ」の2つのタイプがありますが、それを混同して考えているケースが少なくないからです。

肉体労働などで体が疲れているならば、体を休めることで体力を回復させることができますが、心が疲れている場合は、睡眠だけではリカバリーができません。いくら休日を寝て過ごしても、月曜の朝に疲労感が残っているのは、体力不足が原因ではなく、心が疲れている可能性があるのです。

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