「ただ寝るだけ」ではダメ?体力がない人に必要な休み方。精神科医が見極める「心と体の疲労サイン」

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漠然と「何となく調子が悪い」と考えるのではなく、「自分の体のどこが、どのように不調なのか?」、「自分の心のコンディションは、どんな状態に変化しているのか?」を客観的に見つめて、「それが解消されれば、現在の不調は改善される」というポイントを、自分の脳に記憶させておくのです。

そのポイントを意識して対策を打つことが、休日明けの体調を整えることにつながります。

楽しいと思えることをやる

体と心の疲労サインを見極めたら、それをターゲットにして、休日の過ごし方を考えることになります。

体の疲労のサインが気になるようであれば、休日の間に次のような対策を心がけるだけでいいのです。

①「睡眠」十分な睡眠は、体力の回復と脳の休息に不可欠です
②「食事」豚肉などに多く含まれるビタミンB群は、疲労の軽減に役立ちます
③「軽い運動・ストレッチ」筋肉の緊張を和らげ、血行を促進します
④「入浴」湯船に浸かることで、血行がよくなり、疲労物質の排出を促します

体の疲労は、健康の3原則である睡眠と食事、運動に入浴をプラスすることで、意外と手軽に対策を打つことができます。いずれの項目も、普段から日常的にやっている生活習慣です。

運動不足であれば、近所を軽く散歩したり、シャワーだけの入浴を湯船に浸かるようにすれば、たったこれだけのことで、体力の回復が図れるのです。

心の疲労が気になるようであれば、一般的には、瞑想やヨガなどがいいとされていますが、精神科医としての私は、仕事のストレスや職場の人間関係などによって心が疲れている場合には、「自分が好きなこと」や、「楽しいと思えること」をやるのが一番だと考えています。

うつ病の人がテニスや海外旅行を楽しんでいるケースを先に紹介しましたが、自分がおもしろいと感じることに意識を集中していると、嫌なことを忘れる時間が作れて、気分をリフレッシュすることができます。

この無心になって何かに熱中する時間を持つことが、心を癒やしてくれるのです。

自転車が趣味ならば、週末を使ってサイクリングの旅に出れば、新しい風景に出会うことで心を癒やすことができます。ショッピングが好きならば、家族や友人と買い物に出かけるだけで心をリフレッシュすることができます。

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