「お金がかかる」「家族の負担が大きい」は誤解!"在宅医療は無理"という人に専門医が伝えたいこと。制度を使えば"幸せな看取り"が可能な理由

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在宅介護のイメージ
介護・福祉制度を活用すれば、在宅診療は特別高額な医療ではありません(写真:ふじよ/PIXTA)
「自宅での看取りなんて、お金がないと無理」「家族への負担が大きい」というのが、日本で在宅看取りが増えない理由となっていますが、本当にそうでしょうか?
「お金がなくても、独居でも、心から満足できる最期を自宅で迎えられる!」と著者は主張します。山中光茂氏の著書『「家で幸せに看取られる」ための55のヒント』より一部抜粋、編集してお届けします。

介護と「家族の負担」

どの調査をみても、半数以上の方は自宅でのお看取りを望まれています。

それにもかかわらず、日本の在宅看取り率は15%にすぎません。その大きな理由の1つは、日本人らしい家族への思いやりからくるものだと感じています。

本音を言えば「ずっと家にいたい」。でも、それを言うだけでご家族にプレッシャーをかけてしまう。ご家族に介護負担をかけるぐらいなら、自らの意思で施設や緩和ケア病棟を選ぶ、という心の動きがあるのではないでしょうか。

もちろん、家族側としても、自分たちが最期まで介護をする覚悟が持てないという人は多いでしょう。

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