「損してるかも」腎臓のために運動を頑張っても効果が減る"残念な落とし穴"→【専門医が教える】歩行の"万能薬"効果を最大限にする7大ポイント

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もっとも、みなさんの中には、夫婦間の絆を深めたり、近所の仲良しグループのコミュニケーションを深めたりするためにウォーキングをしているんだという方も少なくないでしょう。

単に、みんなとおしゃべりするのが楽しいから歩いているんだという方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん、和気あいあいと歩いてコミュニケーションを深めることも大切です。ただ、複数人で一緒に歩くと、人それぞれペースが違うのでどうしても遅い人のペースに合わせることになってしまいますよね。それでは、個々人の運動効果はなかなか上げることができません。きっと、コミュニケーション目的で歩いている人の中にも「せっかく歩いているのに、ちょっともったいないなあ」と感じている人は多いはずです。

そこで提案なのですが、夫婦で歩いたり近所の仲間と歩いたりするのであれば、まず近所の公園などへ一緒に歩いていき、公園の入り口でいったんばらばらに分かれて、公園内ではひとりひとり自分に合ったペースでウォーキングするようにしてはいかがでしょう。そして、あらかじめ終了時間を決めておいて、ウォーキング終了後、再び公園入り口で落ち合って一緒に帰るのです。

このやり方であれば、公園内で「腎活性ウォーキング」を十分行うことができますし、行き帰りの道すがら、おしゃべりでコミュニケーションを深めることもできますよね。つまり、「おしゃべり歩き」+「腎活性ウォーキング」の一挙両得。どうせ時間を割いて歩くのであれば、このように合理的に時間を使ってウォーキングをするようにしてはいかがでしょうか。

ウォーキングが「万能薬」と言える理由

私は、人間の健康にとって、ウォーキングほど高い効果を広範囲にもたらしてくれる運動はないと考えています。

腎臓だけではありません。ウォーキングは体のさまざまな臓器の健康レベルを引き上げてくれますし、糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満などの病気を防ぐのにも大きな効果を発揮してくれるのです。まさに私たちにとって「万能薬」のような運動と言っていいのではないでしょうか。

でも、その人のウォーキングのやり方や取り組み方によって、「万能薬」の効果をどれだけ引き出せるかが大きく変わってくることも事実です。ぜひみなさんは、「腎活性ウォーキング」をはじめとした体によい歩き方を身につけて、「万能薬」の効果を最大限に引き出してください。そして、日々歩くことによって腎臓寿命を引き延ばし、この先の自分の人生を明るく照らしていくようにしましょう

上月 正博 東北大学名誉教授、山形県立保健医療大学理事長・学長

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こうづき まさひろ / Masahiro Kouzuki

医学博士。日本腎臓学会功労会員、総合内科専門医、腎臓専門医、高血圧専門医、リハビリテーション科専門医。1981年、東北大学医学部卒業。東北大学大学院内部障害学分野教授、東北大学病院リハビリテーション部長、東北大学大学院障害科学専攻長、同先進統合腎臓科学教授を歴任。2022年より現職。心臓や腎臓などの内部障害のリハビリテーションを専門とする。2011~2021年日本腎臓リハビリテーション学会理事長、2020より国際腎臓リハビリテーション学会理事長。2018年には腎臓リハビリテーションの功績が認められ、心臓や腎臓の分野に貢献した科学者に贈られる世界的に名誉ある賞「ハンス・セリエメダル」、2022年には「日本腎臓財団功労賞」を受賞。

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