自律神経を整えて更年期のつらさを和らげる「6つのタイプ別」改善法――東洋医学によるメソッドを徹底紹介【チェックリスト付き】

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【気滞・瘀血タイプ】

イラスト
(イラスト/pum 『更年期と自律神経をととのえる本』より)
<気滞タイプのよくある日常>
食後に便が出ない

気圧の変動時に偏頭痛が起こりやすい

お腹が張って仕事や家事に集中できない

周りの言動にイライラしやすく、つい余計なことを言ってしまう

生理前は普段の自分でなくなる感覚に陥る

脳が覚醒してなかなか寝付けない
イラスト
(イラスト/pum 『更年期と自律神経をととのえる本』より)
<瘀血タイプのよくある日常>
朝起きて化粧をするときに目のクマやシミが気になる

生理痛が重く、仕事に行きたくても動けない

職場が冷えていて本当につらい

生理中の血液の色が赤黒く、レバーのような塊がある

お風呂で身体を洗っていると、静脈瘤や細絡に気づき不安になる

気滞や瘀血は、更年期女性に多い

気滞・瘀血は、「気」と「血」のめぐりが悪い血流悪化タイプです。

更年期における気滞と瘀血は、東洋医学では密接に関連する状態とされています。気滞は気の流れが滞る状態を指し、これが進行すると血液の流れにも影響を与え、瘀血という血の停滞が生じることがあるのです。

【改善へのメッセージ】

気滞や瘀血は、更年期女性に多い症状ですが、自分の体力に見合った量の運動を日常生活に取り入れたり、ストレスケアや血流促進を意識することがポイントになります。

冷えで気になる箇所がある場合、全身のバランスや内臓機能の乱れから局所に血流の不調をきたしている可能性があるため、早めに全身メニューのマッサージや鍼灸の施術を受けることをおすすめします。

【陰虚タイプ】

イラスト
(イラスト/pum 『更年期と自律神経をととのえる本』より)
<陰虚タイプのよくある日常>
通勤中に突然カーッと熱くなり、頭から多く汗をかくなど気温差の調整がうまくできない

腸の潤いが不足して、硬い便になりやすい

情緒が不安定になりやすく、疲れやすい

夕方や夜に頭や顔が熱くなる

夜中に大量の汗をかく、これが原因で睡眠が中断することも

陰虚は、身体の乾燥・熱が強いタイプです。水分が足りず、クールダウンできません。更年期における陰虚は、東洋医学で身体を潤し、栄養を与える「陰」が不足した状態を指します。

【改善へのメッセージ】

更年期の陰虚では、乾燥や熱感、睡眠障害といった症状が特徴的です。頑張り過ぎずに適切な休息を取って、体内の潤いを補い、陰陽バランスを整えるようにしましょう。陰虚の改善は、「潤いを補い、熱を冷ます」ことがポイント。早期のケアが健康を維持するカギとなります。

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