「御社で学んで貢献したい」と転職を希望する人が、良い企業に絶対採用されないシビアな現実

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大前提として、企業が求めているのは「成果を出せる人材」です。学びたいという人にお金を払って学ばせるなどというのは、新卒採用ならともかく中途ではまずありえません。

そもそもあなたを採用してなんの得があるのかを説明できなければ、わざわざお金をかけて採用などしてくれないのです。

転職面接で「御社で新しいスキルを学びたいです」と言ったとします。採用担当者は心の中でこう思うでしょう。「それはあなたにとってのメリットですよね。うちにとってのメリットは何ですか?」と。

企業は学校ではありません。慈善事業でもありません。利益を生み出すために人を雇います。だから、採用する人には「利益を生み出してもらう」ことを期待しているのです。

学びたいという動機は素晴らしいですが、それだけでは企業はお金を払ってくれません。

良い企業ほど実績ある人を採用するという現実

採用する側の事情を考えると、まともで余裕のある企業であるほど、実績ある人を採用したいということになります。お金に余裕があるのだから、より良い条件で良い人を採用しようという投資ができるわけです。

逆に言えば、実績がない人でも採用したいというのは、それだけ余裕がない企業だということです。ホワイトカラーの仕事において、わざわざ未経験採用をするというのは、経験者を採用できるだけの魅力が企業になくて人手不足だということです。

そういう企業に転職したとて、AI時代に必要なスキルが身に付くということがあるでしょうか。よくあるのは、面接時に言っていたことと実際の仕事が違うとか、または言われたことに取り組めるだけの状況が整っていないとかです。

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