「早慶までなら努力でいける」MARCH以上の大学進学者がいない家庭に育った彼が8浪で慶應薬学部に合格するまで

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中学校までは上位の成績だったよしださんの成績はあっという間に急降下。高校1年生では学年で下から10番目くらいの成績になり、高校2年生になってからは赤点を何個も取るようになってしまいます。勉強についていけず、学校が楽しくなかったことから、高校3年生の夏には「辞めても自分で大学受験できると軽く考えていた」という理由で学校を退学しました。

スマホゲーム漬けの日々が20歳まで続く

それからは、少しだけ数学の青チャートに手をつけるくらいで、ずっとスマホゲーム漬けの生活を送ったよしださん。ゲームと少しの勉強の日々を繰り返していた彼は、あっという間に2浪の年を迎えました。このあたりでようやく浪人して大学に行こうと思ったそうですが、その理由を聞いたところ、「どんな経緯だろうと大学受験は必ず通過しないといけないと思っていた」と語ってくれました。

ようやく塾に行こうと思い、いろんな予備校に通い始めた20歳のよしださんでしたが、勉強の仕方は一向にわからず、うまく成績が上がりませんでした。

「賢い人になりたいという目標は昔から変わっておらず、将来は東大に行きたいなと思っていました。ですが、高校2年生のときに受けたセンター試験の同日模試で、300点後半/900点しか取れなかったので、中学までやっていて偏差値が50くらいはあった数学以外はほぼ0からのスタートでした」

この年は東進衛星予備校に籍を置きながら個別塾などにも行って勉強を続けたよしださんは、高2時点よりも成績が上昇。センター試験でも400点後半/900点と半分は取れたものの、まだ納得のいく点数ではなかったためにどこの大学にも出願はせず、3浪を迎えます。3浪目もいろんな予備校に行って勉強を続けたものの、500点台/900点で、大学に出願はしませんでした。

しかしついに4浪目には、初年度の共通テストで581/900点を取り、「そろそろ合格が欲しい」と考えて信州大学の理学部を受験し、合格しました。2次試験の数学では85%の得点率だったそうです。

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