検証 財務省の近現代史 政治との闘い150年を読む 倉山満著
明治に入り、政府が政策課題を実現するため、税金の徴収機関として設置された大蔵省(現財務省)。憲政史家である著者が、日本の近代史を陰で支えてきたその知られざる歴史と、税金を中心とした政治との関係を考察した。
病苦を押して職務に邁進、殉職同然に死去した藤井真信、戦時体制の中で「増税無限ループ」に抵抗した賀屋興宣、石渡荘太郎、青木一男、占領期に日本のグランドデザインを描いた下村治、高度成長を演出した森永貞一郎、石野信一など、一般にほとんど知られていない財務官僚たちの姿にスポットを当てている。
また、デフレ不況の中での増税路線が本当に正しいのかも、併せて検証している。
光文社新書 861円
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