家計を蝕む「金融詐術」の恐怖 吉本佳生著

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家計を蝕む「金融詐術」の恐怖 吉本佳生著

ここ数年、住宅地やそのターミナルに銀行の新店がオープンするケースが増えている。長く撤退ばやりだったのが、一転して「消費者立地」に。その狙いは、高齢者を中心とした「小金持ちの貯蓄」という。言葉巧みに勧めてくる「安全かつ高金利」な金融商品には、「詐術」が込められたデリバティブ関連も少なくないようだ。

著者が最悪の金融商品に選定するのが仕組み債(デリバティブ組み込み債券)だ。具体的には「東証マザーズ指数2倍連動債」「リスク10倍・10銘柄ED債」が両横綱。共に元本全額損失のリスクが驚くべき高さになる設計だが、ほとんどの顧客にはその危険性がわからない。悪名がとどろいているにもかかわらず、一般人の認識は薄いという。

「地方自治体や大学のデリバティブ汚染は、リーマンショックから3年以上経過しても、ほとんど解決していない」。少なくとも個人資産はそれから守るべきことを、本書は教える。

講談社 1470円

  

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