「上司ガチャに外れた」と嘆く人に欠けている視点 これほどコスパの悪い悩みはない
与えられた仕事をこなすだけでは、その他大勢と同じになってしまいます。私の信条は、「そこまでやるか」と上司を感動させるほどの仕事をすることです。
私は、18歳の頃、お世話になった社長が歯を2本抜くと聞いて、間髪入れずにこう言いました。「社長が2本抜くなら、私も一緒に2本抜いてもらいます」と。後で妻にその話をしたら「単なるバカではないか」と笑われました。
当時歯科医院の先生には、あなたが歯を抜く必要はありませんと言われて、私の歯は抜かれませんでした。これは若気の至りともいえるエピソードですが、当時の私がしていたのは計算や忖度ではありません。「この人を助けたい」「喜んでもらいたい」という、純粋な動機、真心なのです。
大切なのは、根底にある姿勢です。上司の困っていることを自分のこととして捉え、率先して補おうとする。その小さな貢献の積み重ねが、皆さんへの信頼を築き上げ、「この人は単なる部下じゃない、自分の右腕だ」と感じさせる、不可欠な存在へと変えていくのです。
「上司ガチャ」の被害者から、キャリアの主体者へ
「上司ガチャに外れた」と嘆くのは、皆さんのキャリアにとって非常にコストパフォーマンスの悪い行為と言えるでしょう。それは、自分の人生の最も貴重なリソースである「時間」と「エネルギー」を、捨ててしまっているのと同じことなのです。
自らが置かれた環境を嘆くのではなく、環境を最大限に利用して、自分自身を成長させること。コントロールできない他人(上司)に悩むのではなく、コントロールできる自分自身の「実績」に全集中すること。
その視点の転換こそが、非効率な悩みを断ち切り、皆さんのキャリアのコストパフォーマンスを最大化する道の一つだと、私は信じています。ぜひ取り組んでみてください。
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