「上司ガチャに外れた」と嘆く人に欠けている視点 これほどコスパの悪い悩みはない
まず、お伝えしておきたいことがあります。それは、「上司ガチャ」という言葉を使った瞬間、あなたは思考停止に陥ってしまっている可能性がある、ということです。なぜなら、その言葉は皆さんを「自分ではどうすることもできない、運の悪い被害者」という立場に固定してしまうからです。
「ガチャ」なのですから、当たり外れは運次第。ハズレを引いたら、次のチャンスを待つしかない。そう考えた瞬間、問題解決の主体は自分ではなくなり、キャリアの主導権は完全に「運」に委ねられてしまうことになりかねません。
ところが、実際は、仕事の世界はそんなに甘くはないでしょう。どんな状況、どんな環境でも、自分の未来をより良くするためにできることは必ず存在します。それを探す努力を放棄して、ただ「運が悪かった」と嘆いている人に、成功の女神が微笑むことは決してないのではないでしょうか。
「嘆き」が奪う、貴重な時間とエネルギー
私も若い頃は、酒の席で上司の悪口を言う人たちと一緒に飲むこともありました。しかし、すぐにやめました。なぜなら、そんな時間は1ミリも未来につながらないと感じたからです。
私はそういう時、決まってこう言っていました。「その話はいいから、どうしたら今月の目標を達成できるか話そう」と。そうすると、面白いことに誰も私を飲みに誘わなくなりました。「青木を誘うと酒がまずくなる」と言われたものです。
それで良いのだと思います。上司への不満を同僚とグチり、SNSでストレスを発散し、場合により共感を集める。そんな時間に、給料は1円も上がることはなく、スキルもまったく身につきません。
その時間を使って、どうすれば目の前の仕事で結果を出せるか、1分1秒でも長く考えた方が、はるかに有益だと言えます。「悩んでいる時間で実績を出す」。それが仕事・プロの世界の一つの鉄則です。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら