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9割弱が人事部に不満がある――。昨年秋に実施された「日経ビジネスアンケート」ではこんな驚きの結果が出たそうですが、学生時代から一貫して人事や組織開発に携わってきた吉田洋介氏は、その背景には「人事」を取り巻く環境の大きな変化があると指摘します。
つねに経営と現場の板挟みとなりながら業務に取り組んでいるはずの人事部がこうした苦境に陥ってしまった環境の変化とはどんなものなのでしょうか。吉田氏の著書『
「人事のプロ」はこう動く 事業を伸ばす人事が考えていること』から一部を抜粋・編集する形で、その理由を解説します。
歴史から見えてくる、人事の「意味ある」歩み
私が設立した人事図書館では「人事の歴史を辿る旅」というプロジェクトを立ち上げ、明治期から現代までの日本の人事の歴史を辿りました。その中で見えてきたことは数多くあるのですが、ここでは2つ紹介させてください。
①人事は合理的に考え抜かれてきた
日本の人事は、鎖国からの開国、工業化、戦後復興など大きな環境変化のたびに合理的な手法を磨いてきました。
明治期には1年で全員離職するなど非常に高かった職場の離職率を下げるため、退職金や福利厚生、年功的な賃金などを実装し、徐々に離職率が下がっていきました。
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【2つ目は?】
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