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業務は高度化すれど人員補充はなし…社内の9割弱から「不満あり」といわれてしまう【人事部】の苦境

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  • 吉田 洋介 株式会社Trustyyle代表取締役、人事図書館館長
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また、労政時報4067号掲載の労務行政研究所調査「人事部門の組織構成と人事機能の現状」(2023年)によると、人事人員体制については「現状のまま横ばい」が最多となっています。

新たな課題が生まれ続け、エンドレスワークがあったとしても、当面は人員増加はないという前提の対応が必要になりそうです。今の人事を取り巻く環境はなかなかに厳しいと言えます。

人事に対するイメージ

周囲からの人事に対するイメージも見てみましょう。さまざまな調査において、人事に対して厳しい見方をされていることが示されています。

たとえば日経ビジネスアンケート(2024年9月9日号)では9割弱が「人事部に不満がある」と回答されており、具体的な不満として「評価制度(58.1%)」「採用(37.0%)」「コミュニケーション・相互理解の不足(34.8%)」の順になっています。

また、リクルートワークス研究所が報告しているWorks Report2023「人事が聞けない社員のホンネ」では個人の81%、マネジャーの71.7% から人事は頼りにされていないという結果が示されています。

一般社員で多かったキーワードは「身近でない」「頼りにならない」「手続き業務をこなす部署」「現場理解の不足」「意志がない」「忙しすぎ」、管理職で多かったキーワードは「限られた接点」「教科書的で割り切った対応」「現場理解の不足」「芯がなく経営に振り回されている」「受け身の姿勢」「保守的」となっています。

経営に役立つためにやっているはずが、無駄とも思われるようなコメントが続いており、辛辣に感じるかもしれません。しかし多くの会社で人事はそのように見られていることも、現実として受け止めておきたいものです。

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【人事が活躍しづらい構造】

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