「ペットボトル200円時代に救いの手?」コカ・コーラ、伊藤園の≪自販機サブスク≫お得度の裏側

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カフェチェーンとして国内に800店超(825店、2025年7月末現在)を展開する「タリーズコーヒー」が伊藤園の子会社となったのは2006年。近年は伊藤園の自販機内にタリーズ商品も増えて存在感が高まった。缶コーヒーはボトル缶が大半なので、開けた後も持ち運びでき、“ちびだら飲み”もできる。

「定番の“ブラック”に加え、“キリマンジャロ” (390ml)と“無糖LATTE” (370ml)の中型商品を3品揃え、ショップ品質にこだわったブランドとして味わいをご評価いただいています」(大西氏)

9万台のうち3万台でCHACOCOの利用が可能

伊藤園の自販機は首都圏を中心に都市部の設置が多い。CHACOCOを始めた理由は?

「新規ユーザーの既存ユーザー化(定着)と既存ユーザーのヘビーユーザー化を目的に、商品の認知向上とファンを増やすためです。現在、当社自販機約9万台のうち約3万台(2025年9月末時点)でCHACOCOをご利用いただけます。こうした環境を整え、今後もアプリの改修や機能追加を通じて、より便利で魅力的なサービスにしていきます」

導入時から携わる菊地考祝氏(自販機部 企画課 グループリーダー)はこう説明する。

月額3300円のお得感は、「例えば170円の商品を1日1本、30日続けて購入すると5100円となり、1800円のお得となります」(菊地氏)。こうした訴求のあり方は競合と変わらない。

伊藤園の自販機。右側でCHACOCOを使った商品の購入方法が説明されていた(筆者撮影)

1本の購入ごとにスタンプが1個付与され、15個貯まると好きな同社商品と交換できる「ドリンクチケット」もある。アプリの初回ダウンロード時には10スタンプが付与されるため、使い始めは5本の購入(1日1本を5日分)でドリンクチケットが獲得できる。

同チケットの有効期限が2年間(コークオンの基本は90日間)と長いのも特徴だ。

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