「ペットボトル200円時代に救いの手?」コカ・コーラ、伊藤園の≪自販機サブスク≫お得度の裏側

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サブスクのCoke ON Pass開始前に2600万DLあり、サブスク導入を後押しした。

「消費者との関係性の深化」にはさまざまな意味があるだろう。例えば定額制のため、消費者は対象商品の価格を気にしないで、その時の気分で購入することができる。また、コークオン利用時は位置情報をオンにする必要があり、利用場所のデータ収集も可能だ。

それまでの自販機では得られなかった購買特性も把握できるので、さまざまな販売戦略も立てやすい。

伊藤園「CHACOCO」利用者には茶系やコーヒーが人気

伊藤園が行う自販機サブスク「CHACOCO(チャココ)」は「月額3300円」。スタートしたのは2023年10月12日だ。2年経過した現在の状況はどうか。

「当社の自動販売機をご利用いただく方は『健康志向が高い』という側面もあります。展開する商品も緑茶や麦茶をはじめ無糖飲料が多いのも特徴で、CHACOCOのご利用でもその傾向がはっきり現れています。購買層は男性約6割:女性約4割です」

伊藤園の茶系飲料の例。「お~いお茶」のグローバルアンバサダーである大谷翔平選手のラベル(限定販売で現在は販売終了)もあった(筆者撮影)

伊藤園の大西信輔氏(自販機部企画課課長)はこう話し、売れ筋商品も教えてくれた。

「『健康ミネラルむぎ茶』(600ml)、『TULLY’S COFFEE BARISTA’S BLACK』(390ml)、『お~いお茶 濃い茶』『お~いお茶 緑茶』(ともに460ml)などが人気です。季節的要因もありますが、年々中型容器の比率が高まっているのが特徴です」

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