「ペットボトル200円時代に救いの手?」コカ・コーラ、伊藤園の≪自販機サブスク≫お得度の裏側

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東京都内に並ぶ清涼飲料の自動販売機。全国にある自販機の8割強を飲料自販機が占めるという(筆者撮影)

10月1日から価格が上がった商品の中でも、“値上げの秋”を印象づけたのが自動販売機の清涼飲料だ。例えば人気ブランド「コカ・コーラが200円」(※)となり、ニュースでも大きく取り上げられた。

(※)2025年10月1日出荷分からペットボトル入り飲料の希望小売価格は、「コカ・コーラ」(500ml)税抜き180円から200円となった。

だが、もともと飲料自販機は設置場所や個別機械によって商品価格が違う「一物多価」といわれる。その価格は設置側(法人や個人のオーナー)と飲料メーカー(自販機オペレーターを含む)の契約で決まり、例えば駅構内や高速道路や観光地では“定価販売”、企業オフィスでは福利厚生として“値引き販売”するケースが多い。

近年、大手飲料メーカーが行うのが、自社の自販機チャネルを使った「サブスクリプション」(定額制)だ。その狙いや効果は何か。大手2社の担当者に聞いた。

全国に50万台以上ある「Coke ON対応自販機」

日本コカ・コーラが展開する「Coke ON Pass」(コークオン パス)がスタートしたのは2021年4月12日。同社の公式アプリ「Coke ON(コークオン)」(2016年4月に提供開始)のサブスクリプションサービスとして登場した。

当初の価格は月額2700円(税込み、以下同)で1日1本、Coke ONに対応する自販機で好きな同社商品と引き換えることができた。現在は「月額3300円」と「2320円」がある。

「Coke ON Pass」の3300円と2320円のプラン(同社公式サイトより)
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