「ペットボトル200円時代に救いの手?」コカ・コーラ、伊藤園の≪自販機サブスク≫お得度の裏側
まずは、サブスクを開発した理由を聞いてみた。
「コカ・コーラ社の自動販売機は全国で約75万台ありますが、当社の自販機と消費者との関係性をより深化させたい視点で開発しました。事前に登録して金額をお支払いいただく方式のため、割引率が高くないと魅力的に感じないと思い、例えば1本180円のものを30日引き換える場合、非常に思い切ったお得感を出そうと考えました」
自販機サブスクの立ち上げ責任者である、日本コカ・コーラの山下純一氏(ベンディング事業本部 ベンディングデジタルリテール シニアディレクター)はこう説明する。
現在の「3300円」で毎日1本200円の商品と引き換えた場合は約45%オフとなる計算だ。同社の自販機約75万台のうち、Coke ON Pass対応機が占める割合は3分の2に増えた。
ポイ活訴求で利用者を拡大
コカ・コーラの赤や白の自販機は全国各地にあり、メーカー別の設置台数は最も多い。その自販機との連動性がある公式アプリ「Coke ON」も好調のようだ。
「おかげさまでCoke ONのダウンロード(DL)数は6800万(2025年10月現在)を超え、対応自販機は51万台以上、うち『Coke ON Pass』対応は約50万台です。コアバリューである『おトク・楽しい・便利』を、多くの消費者に受け入れていただいた、と受け止めています」(山下氏)
Coke ONのDL数が大きく伸びたのは“ポイ活”も大きい。自販機での購入1回につきスタンプ1個が付与。事前に設定した1週間の歩数目標を達成しても1個付与の「コークオン ウォーク」もある。15個貯まると好きな同社商品と交換できる「ドリンクチケット」となるのだ。スタンプ2倍キャンペーンも頻繁に実施されている。


















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