「微分積分なんて実生活で使えないでしょ」→使えるんです!郵送時に《レターパックプラスに詰め込める限界量》を「微分」で見極めてみる

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「えーっ、3リットル以上も入るの? 計算合ってる?」と思うかもしれませんが、これで合っています。このパックには1リットルの牛乳パック3本以上のものが入ってしまうのです。

※1:2次方程式の解の公式

マンガでわかる微分積分
(画像:『マンガでわかる微分積分』)

「つぶつぶオレンジジュース」が目安

マンガでわかる微分積分 ストーリーだから最後まで読める
『マンガでわかる微分積分 ストーリーだから最後まで読める』(SBクリエイティブ)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

ところで、レターパックプラスの重量制限は4kgです。最大容量の3.5リットルを最大限使い切ることを考えると、入れられるものの密度は1.14g/cm3です。水よりも少し重いくらいで、果肉多めな「つぶつぶオレンジジュース」がちょうどいいようです。絹織物や木材のような生き物由来のものもだいたいそのくらい。練乳だと1.3g/cm3くらいなので少し重すぎですね。

というわけで、レターパックプラス利用者の皆さんが最大限詰めるときは、手元に秤(はかり)がなかったら「つぶつぶオレンジジュース」を目安にするといいと、微分を使うことでわかりました。微分ってけっこう役に立ちますね。もしかしたらこの4kg制限自体が、

鉄でも送らない限り問題ないように

日本郵便のなかの人が微分を使って計算したのかもしれませんね。あなたも、身の回りの限界を微分で求めてみてはいかがでしょうか。

マンガでわかる微分積分
(画像:『マンガでわかる微分積分』)
大上 丈彦 メダカカレッジ主宰

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおがみ たけひこ / Takehiko Oogami

数学・統計学の分野で「難解な概念をわかりやすく伝える」ことをテーマに多数の書籍を手がける。代表作に『マンガでわかる統計学 ストーリーだから最後まで読める』(SBクリエイティブ)、『ワナにはまらない微分積分』『ワナにはまらないベクトル行列』(技術評論社)、『眠れなくなるほど面白い 図解 微分積分』(監修、日本文芸社)、『ねじ子とパン太郎のモニター心電図』(共著、エス・エム・エス)などがある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事