大御所タレントをMCに迎えたバラエティ番組が大ゴケ…「失敗の本質」見抜いた"おかんの言葉"とは

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知識というと本などで勉強することをイメージする人も多いでしょう。もちろんそれも1つの方法ですが、足で稼いだ情報や、経験も「知識」に入ります。

たとえば、訪日外国人。外国人観光客が多く訪れる土地に住む人なら、1度や2度は、英語など相手の国の言葉で道を聞かれたことがあるかもしれません。日本に来ている外国人の多くが、日本語を話せないことを僕たちは知っています。これも体験から得られる「知識」です。

外国人観光客が必ずすることは何でしょう? お土産を買わない人はいても食事をしない人はいませんね。彼らは飲食店を必要としています。

「外国人観光客」はどうやって店を選ぶのか

では、彼らがどのように店を選ぶか知っていますか? X(旧Twitter)や日本のガイドブックは、彼らには読めない日本語が中心ですから、いちばんよく使われる検索手段はインスタグラムだそうです。

『エンタメのプロから学ぶ「伝わる」仕掛け』(日本実業出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

さらに興味を持ってインスタグラムのアプリで「shibuya food restaurant」で実際に検索してみましょう。

そこで気になったレストランのアカウントの投稿で、12から15マスあるはず(機種によります)の画面で目立つのはどれですか? 多くの場合、縦2マスぶち抜きで表示される動画が、静止画よりうんと目を引くと思います。このように体験は「知識」になります。

もしもあなたが飲食店から、訪日外国人の集客を依頼されたら、どんなアイデアを出しますか? 基本のキとして、まずは「インスタグラム」で名物料理や店内の様子の「動画」を出す、というアイデアがすぐに浮かぶでしょう。

このようにアイデアは「知識」の組み合わせから生まれます。その「知識」は図書館に行かなくても日頃からちょっと意識して行動することで、どんどん蓄積されます。ちなみに実際、訪日外国人が集まる飲食店の多くが、インスタグラムの動画で店の紹介をしています。

李 闘士男 映画監督、演出家

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りー としお / Toshio Lee

1964年生まれ、大阪市出身。大学在学中にドキュメンタリー番組の制作プロダクションでアルバイトを始め、大学4年生でディレクターデビュー。卒業後はバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』『ダウンタウン・セブン』『サタ★スマ』『タモリのジャポニカロゴス』などを手がける。2004年『お父さんのバックドロップ』で映画監督デビューを果たす。主な監督作は『デトロイト・メタル・シティ』『神様はバリにいる』『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』など。

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