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エピソード記憶が鍵!「旅行の満足度」を高める裏技。旅を通して"自己肯定感"を高め、その後の幸福を得るために必要なコト

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  • 一川 誠 千葉大学大学院人文科学研究院教授、博士(文学)
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旅行の満足度は、その場の楽しさだけでなく、あとから「どれだけ具体的に思い出せる事柄があるか」が大切だということになります。

つまり、旅行で体験したことが長期記憶として残るほうが、自分の人生に意味のある時間だったという感覚が得られて、それが自己肯定感につながっていく。そして幸福な人生につながるわけです。

ところが、せっかく出かけるのだからといって「あれもやろう」「ここも行きたい」とばかりに、つい、いろいろなイベントを詰め込んでしまいがちですよね。

しかし、そうすると、予定の詰め込みすぎによってそれぞれの体験の境界があいまいになります。

その結果、それぞれの体験を個別の事柄として認識することが難しく、あっという間に時間が過ぎたように感じやすくなります。

そのうえ、あとで一つひとつの体験を繰り返し思い出すことも難しくなります。

そうなると、長期記憶として残りにくくなってしまいます。

実際には多くのことを体験していたとしても、具体的なエピソードを思い出せない状態になり、「あちこち行ったけれど、とにかくすごく忙しくて大変だった」と、ざっくりとひとまとめにされてしまって、思い出せるような特別なことのなかった、あっという間に過ぎた期間として記憶されることになってしまいます。

あとから思い出すための材料を残しておく

こうしたことを防ぐには、あとから思い出すための材料を残しておくことが有効です。

たとえば写真を撮ったり、乗り物の切符や入場券を取っておいたりすると、あとで時間に余裕があるときに「そういえば、ここに並んだよね」といったふうに思い起こすことができ、体験したことを長期記憶として残すのに効果的にはたらきます。

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