3割引きというキャンペーンを勝手に作ってチラシをまきました--西川光一・パーク24社長（第3回）

ちょうど拡大時期だったので営業も見なければいけないし、本格的な公開準備にも入っていたのでそちらも手伝っていて、なんでも屋みたいな状況でした。株式市場もよい環境ではなかったので、上場した直後は株をたたき売られましたよ。駐車場は不良債権の跡地だからいずれなくなると言われ、かなり誤解されていると感じましたね。

そこからうちはIRに力を入れ始めるようになったのですが、ちなみに今ではIR協議会から賞をいただくほどになりました。

やはり東証1部に上場していると信頼度は非常に高いですね。パーク24がなんの会社かわかってもらえないことが多く、実際、地主さんから「1部上場じゃなきゃ貸さない」と言われたこともあります。その地主さんは上場したら本当に貸してくれました。個人の地主さんから土地をお借りするケースの多い当社にとって、上場は大きなメリットです。

にしかわ・こういち
　1964年10月13日生まれ。89年4月アマダ入社、93年11月パーク24に情報開発部長として入社、同年12月タイムズ事業部長兼情報開発部長、94年1月取締役、95年3月営業副本部長兼東京本店長、97年4月営業副本部長兼戦略企画室長、98年1月常務取締役、2000年11月タイムズ24（現タイムズサービス）代表取締役、02年6月ドライバーズネット（現タイムズコミュニケーション）代表取締役社長、04年パーク24代表取締役社長（現任）、06年6月有限会社千寿代表取締役社長（現任）、07年11月代表取締役社長　執行役員社長　東日本事業本部長、タイムズコミュニケーション取締役、08年3月普客二四停車場股份有限公司　薫事長、09年3月マツダレンタカー（現タイムズモビリティネットワークス）代表取締役会長、11年12月タイムズ24代表取締役社長（現任）。撮影：尾形文繁