給与ではなく外交員報酬みたいなもの。一応毎月7万円くらいは出るのですが、営業車がなく車のローンや保険、ガソリン代は自分持ちなので全部飛んでしまいます。
その代わり、機械を売っただけ給料を上げてくれるシステム。毎月の社内報がすごいのですが、各事業部の実績トップ3の報酬は公開されていました。1カ月の報酬が300万~400万円の人もいましたし、年度末明けの4月には500万~600万円に上る人もいました。私も1度載ったことがありますが、各所から「飲みにつれていけ」という連絡が増えて大変でした(笑)。
--アマダで最も学んだことはなんですか。
前任者が前年度全国2位になったような人で、僕が担当になった頃はどこに営業に行っても既にアマダの機械は入っていたんです。それでも機械を買ってもらわなければ生活ができない。
実際、機械が全然売れず回収もなく、報酬が3万円だったときもあります。でも、幸いすごく裁量権のある会社でした。定価の30%までは勝手に値引いていいんです。だから、3割引きというキャンペーンを勝手に作ってチラシを自作して配ったりと、色々工夫して機械を売っていきました。とにかく考えることを学びましたね。人間、追いつめられると必死になって考えます。
そういった中で、仕事はつきつめていくと自分だけの理屈ではダメで、相手がどう思っているか、何に困っているかが大切だということがわかりました。当時の郡山の営業所長に教わった言葉ですが、「目配り、気配り、心配り」が重要です。