「やりきっていないなら、やろう。まだ遅くない」ーー "人生のゴールデンタイム"が過ぎ去ったミドル・シニア世代にホリエモンが送るエール

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働くシニア女性
70代以上になっても働くシニア世代が増えています(写真:jessie / PIXTA)
「仕事もプライベートも、成功は“体力”で決まる」ーー。そう語るのは、実業家・著述家の堀江貴文氏。「体力オバケ」と言われるほど日々、忙しく駆け回る様子を見て、多くの人は「それはホリエモンだからできるんでしょ」と線を引く。しかし堀江氏は体力に不安がある人には、それを補い、賢く戦うための戦略があるという。堀江氏の著書『体力が9割 結局、動いた者が勝つ』より一部を抜粋し、本記事では「人生の賞味期限は短い。体力という最強の資産を築こう」と呼びかける堀江氏の考えに迫る。
【3本シリーズでお届けしています。その他の記事はこちら↓】
儲かる投資先は?ー。堀江貴文の答え「自己投資こそ最強」に欠かせない大前提とは?《賢く体力を使い、人生にレバレッジをかけよう》
堀江貴文が警告「体力貧乏だけにはなるな」。《「貯筋」は確実に儲かる投資》誰でも「いますぐ」はじめられる"体力のムダ遣い"の見直し方

「生きがい」には体力がいる

最近、マクドナルドに行ってある変化に気づかないだろうか。そう、お店で働くシニア世代のスタッフの多さだ。日本のマクドナルドには65歳以上の従業員が8500人以上もいるという。しかもこの10年で、その数は3倍以上に増えているそうだ。

これからもシニア世代のスタッフは増えていくし、マクドナルド以外でもシニアが働く光景は当たり前になっていくはずだ。

彼らはなぜ働き続けるのだろうか。もちろん年金や蓄えのみでは心許ないという経済的な事情もあるだろう。でもそれだけでは説明できないものを僕は感じる。

もっと根っこの部分にあるのは「生きがい」と呼ぶべき、人間が本能的に求める社会とのつながりだろう。

人はひとりでは生きていけない。人は社会のなかに自分の居場所を見つけることで、みずからの存在価値を確かめる生き物だ。

何気なくかけられる「ありがとう」のひと言。それは自分がこの社会で肯定されているという証にほかならない。

人が生きがいを感じるのは、自分の存在が誰かに必要とされているときだ。マクドナルドで働く高齢のスタッフの方々を見ているとそのことがよくわかる。

若いスタッフのようにテキパキ動くのは難しくても、任されている仕事はちゃんとある。席まで商品を届ける。テーブルを拭く。何か不自由はないかと客に声をかける。決して派手な仕事ではない。

でもスタッフの一員として店舗を支えている。お客さんに「ありがとう」と言われ、若いスタッフに「助かります」と言われる。年齢を重ねても居場所はちゃんとつくれる。そんなことを彼らは背中で教えてくれる。

堀江貴文氏
堀江貴文氏(写真:徳間書店提供)
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