「60歳で仕事を辞める」選択肢はなくなる
今日は16歳の人たちに向かってわかりやすく話をしたいと思います。まず、わかっていることは、みなさんの寿命はいまよりもっと長くなるということです。人間の寿命は10年ごとに2年ずつのびています。つまり、若い人ほど長生きするのです。
寿命が長くなると、生き方も変わります。ご祖父母やご両親の生き方は、みなさんにとってあまり参考にならなくなるでしょう。たとえば私の父の人生は、「ひたすら学ぶ時期」「ひたすら働く時期」「リタイア後の時期」の3つのステージで構成されていました。彼は20歳で働き始め、60歳でリタイアし、60代後半で他界しました。
けれども、 いま学生のみなさんに、私の父のような生き方は通用しません。あなたが100歳まで、もしくはそれ以上生きるとしたら、60歳で働くことをやめるわけにいかないからです。
それは経済的な理由だけではありません。もちろん稼ぎ続けることも重要ですが、人生を充実させるために、仕事はひとつの重要な要素になるからです。新しいスキルを学んだり、新しい友人を作ったり。仕事は自己成長のために挑戦する場になりえます。その充実感を持って生きるためにも、私たちは70歳から80歳まで働く必要があります。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら