「人生100年時代」は明るい未来か、絶望なのか リンダ氏が提案する「若者が準備すべきこと」

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日本ではとくに「失敗してはいけない」「正しい仕事を選ばなければならない」と思いがちです。だから、私のアドバイスは、まずはとにかく働いてみること、もっと重要なのはそこで学ぶことです。そうすれば多くのチャンスが訪れるでしょう。とくに何について学べばいいかは、後編で説明します。

マルチステージ、ルートもたくさんある人生

冒頭で、私の父の人生について話しました。その世代の多くの人たちにとって、人生は「ひたすら学ぶ時期」「ひたすら働く時期」「リタイア後の時期」の3ステージでした。そして、みなさんの人生はそうならないともお話ししました。それはどういうことか説明しましょう。

みなさんの人生には3つよりも多くのステージがあります。マルチステージです。会社勤めをする人、自営業をする人、大学に入り直して学ぶ人、休みをとって世界を旅する人もいるでしょう。有給の仕事と無給の仕事をいったりきたりするかもしれません。

そしてどのステージにも複数の選択肢があります。1つのステージにはルート1もルート2もあるし、どれを選んでも新しいことを学べます。あなたの目の前にはチャンスがあふれています。

マルチステージ
(出所:『16歳からのライフ・シフト』)

両親や祖父母の世代は、1つの会社を勤め上げた人がほとんどではないでしょうか。けれども、今後は1つの会社ではなく、いろんな仕事をする人のほうが多くなります。独立して働くフリーランサーがもっと増えると考えられています。アメリカではいま、若者の50%が自営業者になりたいと言っています。

複数の会社で働くことも、独立することも、みなさんは叶えることができます。だから長く生きるのは素晴らしいのです。私は、おそらく私よりも長生きで、そしてたくさんのステージを経験できるみなさんをうらやましいと感じます。

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