柔軟剤による「香害」、香辛料、自分の汗も…疲れを加速させる"身近な化学物質"にご用心

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

香害とは、香水やオーデコロン、洗濯用洗剤や柔軟剤、シャンプーや整髪料の残り香などが不快感や健康への影響を引き起こすことをいいます。

化学物質過敏症といって、頭痛や吐き気といった体調不良に見舞われる人もいますが、発症する具体的なしくみについてはまだ明らかになっていません。

隣のベランダの洗濯物から漂ってきたり、職場の同僚が着ている服や、満員電車の中で隣り合わせた人の服からにおってきたりするのが典型的です。

学校の給食当番が身に着ける給食エプロンでも、香害が問題になっていると聞きます。当番が1週間使った白衣を金曜日に持ち帰り、洗濯したものをつぎの給食当番が使うのが一般的で、その際に家庭の洗剤や柔軟剤の香りがエプロンに残ってしまうケースがあるそうです。

においの認識には個人差があり難しいところですが、自分がストレッサーにならないように配慮し合いたいものです。

ニンニクが疲れの原因になることも

あまり知られていないところでいうと、香辛料も化学的なストレッサーになります。

たとえば食べ物の中に入っているコショウにすごく反応し、汗をかいてしまう人がいます。私の知り合いもその1人で、「お店ではコショウ抜きで注文することにしている」といいます。

ニンニクなどに含まれるアリシン(硫化アリル)が消化しにくい体質の人もいます。アリシンは独特の刺激臭(香気成分)や辛味の成分で、ニンニクのほかにも玉ねぎやニラ、長ねぎなどに多く含まれます。

疲労回復や動脈硬化予防への効果が期待されていますが、食べすぎると胃や腸が刺激を受け、下痢や腹痛、吐き気や頭痛を引き起こす可能性があります。

次ページ最近は「ニンニク抜きの冷凍ギョウザ」もある
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事