柔軟剤による「香害」、香辛料、自分の汗も…疲れを加速させる"身近な化学物質"にご用心

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香辛料は、小麦や大豆といったアレルギー表記の対象外食材ですので、市販品でコショウやニンニク抜きの食品を探すのはなかなか骨が折れます。

ただ、最近は「ニンニクが入っていない冷凍ギョウザ」といった商品を見かけるようになりました。

身近にひそむ化学的ストレッサー

カフェインも化学的なストレッサーですが、ノンカフェインやハーフカフェイン、低カフェインをうたったコーヒーや紅茶、緑茶も非常に増えてきた印象です。

化学物質が刺激となり、ストレスになっていることへの社会的認知が少しずつ生まれてきたのかもしれません。

図
ストレッサーは5種類。細菌やアレルギー物質は「生物学的ストレッサー」に分類される(出典:『疲労学』)

アルコールも化学的なストレッサーにはなりますので、飲みすぎにはストレスの面からも要注意です。

健康の面からも、ストレスの面からもお酒はほどほどにとどめたいところです。

ほか意外なところでは、自分の汗も化学物質です。汗には、塩分やアンモニアなどの刺激となる成分が含まれています。

サウナでもないかぎり、皆さんたくさん汗をかくと不快になると思いますが、これは理由があるのです。

人によっては、汗荒れや汗かぶれといって、赤みとか、かゆみを引き起こす人もいます。

汗とディスタンスをとるにはシャワーや入浴するのももちろんですが、手軽なところでは汗取りシートできれいに拭けば、ストレッサーと簡単にディスタンスできます。

片野 秀樹 博士(医学)、日本リカバリー協会代表理事

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かたの ひでき / Hideki Katano

東海大学健康科学部研究員、東海大学医学部研究員、日本体育大学体育学部研究員、特定国立研究開発法人理化学研究所客員研究員を経て、現在は一般財団法人博慈会老人病研究所客員研究員、一般社団法人日本未病総合研究所未病公認講師(休養学)、一般社団法人日本疲労学会評議員も務める。日本リカバリー協会では、休養に関する社会の不理解解消やリテラシー向上を目指した啓発活動や、休養士の育成活動に取り組んでいる。編著書に『休養学基礎:疲労を防ぐ!健康指導に活かす』(共編著、メディカ出版)、著書に『休養学』『疲労学』(東洋経済新報社)、『マンガでわかる休養学 最高のパフォーマンスを生む休み方』(KADOKAWA)など。

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